お知らせ
NEWS
【膝に打ってるヒアルロン酸注射】って本当に効いてるの?
2019.05.23
【更新履歴】2019年6月12日:最新の臨床を基に情報を更新しました。
『お医者さんにすすめられ、ヒアルロン酸注射をなんとなく打っている…けど…』
効果は感じていないのに、注射を打ち続けている方いませんか?
実はヒアルロン酸注射の打ちすぎは決して膝に良くないんです。
もちろんヒアルロン酸の成分が人体に悪影響を及ぼすことはなく、そういう意味での心配は一切ありませんが、注射を打ちすぎると逆に膝痛が悪化し、治療が長引くケースがあるのです。
目次
なぜ注射の打ちすぎが悪化を招くのか?
注射を打つという事は、鋭利な注射針によって皮膚や筋肉などの組織に傷がつきますよね。
その証拠に注射すれば小さく出血するはずです。
出血するということは、注射を打つたびに小さな怪我をしていることと同じなんです。
「注射した後、2日間くらいは膝が痛い」なんて方は注射による怪我が影響しているのかもしれません。
そしてこの怪我が繰り返し同じような場所に生じると、その傷ついた組織が新たな痛みの発生原因(筋硬結:トリガーポイント)となってしまうことが多々あるのです。
注射針によってできた硬結は深刻化することが多く、実際に注射針が入った場所を触ると米粒大の硬結が触知できます。
日常生活で起きた炎症による硬結よりも、注射針によってできてしまった硬結の方が硬く、深い場所にあるので取れにくいのです。
分かりやすく例えるなら、皮膚の表面にあるグミと関節の隙間にある硬い仁丹(銀色の粒)と思ってみてください。仁丹は取れにくいのが想像できると思います。
注射を打っても痛みが改善されない方へ
『ヒアルロン酸注射を打っても痛みがとれない…』
『整形外科に何年も通っているんだけど…』
という方は他の治療法を選択されると良いかもしれません。
立ち上がりの時に痛い、階段の昇り降りが辛い、歩き出す1歩目が痛いという方は筋肉の硬さが影響して痛みが出ていると考えられます。
この場合いくらヒアルロン酸注射を打っても、筋肉が柔らかくなる、硬結がとれるということはありませんので膝痛は改善されません。
筋肉の硬さ、硬結をとるには『硬結リリース治療』が有効です。
こういった筋肉や硬結にアプローチする治療は整形外科では行われていません。
膝痛を根治させるための3ステップ
第1に、痛みの発痛源となっている筋硬結(トリガーポイント)を一つ一つ見つけ、除去していきます。
発痛源がなくなれば膝を曲げ伸ばししても痛みは無くなります。
硬結組織に対する治療で最も効果的なのは『硬結リリース治療』です。
第2に、関節の柔軟性を出す治療です。
膝関節はもちろんですが、膝以外の関節(特に股関節)に硬さや機能不全があり、その負担が膝にきているケースもあります。根治させるには膝だけでなく、他の関節の柔軟性も上げることが大切になります。
膝自体の硬結が無くなっても、他の関節に問題が残っていれば、また膝が痛み出します。
第3に、歩行の改善です。
歩き方に左右差があったり、膝を曲げながら歩いていたり、膝にとって良くない歩き方を改善しましょう。
膝の炎症を引き起こす外側スラスト現象が起きている方もいます。
せっかく治療をしてダメージを抜いても、悪い歩き方をしていたらまた痛みの原因を作ってしまいます。
正しい歩き方を練習しましょう。
『膝が痛くなってから外出が減った…』
『人と会うのも億劫になってしまった…』
『趣味ができなくなった…』
そんな方にこそ、是非ご自分に合った治療法と出会い、膝痛のない、明るく楽しい生活を取り戻していただきたいです。
おススメの記事
監修:糸日谷哲章(イトヒヤ テッショウ)
理学療法士/柔道整復師/シンインテグレーション認定施術者/保健医療学修士
運動学的観点から痛みの発生原因を追求し、難治性疼痛治療を行う
膝痛・腰痛・肩こり・関節痛でお悩みの方は、
千葉市おゆみ野のいとひや整骨院にご相談ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
8:00~12:00 | ● | ● | × | × | ● | ● | ● |
13:00~17:30 | ● | ● | × | × | ● | ● | ● |
休診日:水曜日・木曜日
ご予約はWEB予約にて受け付けています。当院に関するお問い合わせはメールフォームをご利用ください。
この記事をシェアする