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意外と知らない!?ヒアルロン酸注射の効果と狙いについて
2024.09.03
目次
あなたは『ヒアルロン酸注射を打てば軟骨が再生する』と思っていませんか?
■ヒアルロン酸注射の効果について
ヒアルロン酸注射は膝痛の治療法として、日本では20年以上の実績があります。
しかし、関節軟骨が消失した変形性膝関節症に対するヒアルロン酸注射の効果は、機序も含めて十分に明らかになっていません。
そして、注射する狙いは軟骨の再生ではなく、膝関節の動きを滑らかにすること(関節滑動面の潤滑化)や炎症を抑え、痛みを感じにくくすること(疼痛神経の域値改善作用)などです。
ですからそもそもがヒアルロン酸注射を打ち続けても軟骨は再生しません。
あくまで関節内の炎症を抑え、関節の動きを滑らかにするのが主の効果です。
■『ヒアルロン酸注射はもはや推奨せず』:米国整形外科学会が変形性膝関節症ガイドライン改訂版を発表
医療先進国アメリカでも変形性関節症(OA)は約3300万人が罹患し、身体障害の主因となっています。
そのアメリカ整形外科学会が2013年に発表した変形性膝関節症の臨床診療ガイドライン改訂版で以下のように発表しています。
「ヒアルロン酸の関節内注射は、14件の試験のメタ解析において臨床的に重要な改善を意味する最小閾値に達しておらず、膝の症候性変形性関節症患者の治療方法としてもはや推奨されない」
またこのガイドラインを作成した委員会委員長のJevsevar博士は
「変形性膝関節症の治療選択肢は多いが、全てが有効なわけではない。膝に問題を抱えている場合、主治医や整形外科医と密に協力しながら、各自に最適な治療を組み立てることが最善である」と述べています。
つまり先進国アメリカでは注射治療の効果に疑問符を投げかけ、変形性膝関節症に対するヒアルロン酸注射をもはや積極的には奨めていないのです。
しかし残念ながら日本では“皆がやっているから”という、ただそれだけの理由で効果や意味も分からず注射治療を受け続ける患者様が多数存在しています。
待合室で患者さん同士で「毎週注射してるけど全然良くならないのよ。歳だから仕方ないのかしら」などと話してはいませんか?
なぜ効かない治療を受け続けるのでしょう…?
それはきっと注射以外の他の治療方法を知らないからなのではないでしょうか。
【関連リンク】米国整形外科学会(AAOS :American Academy of Orthopaedic Surgeons)
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