それならばいっそ「とにかく頂上まで登りきるまでは、何も考えずひたすら進もう」と黙々と歩みを止めず、登り続ける。
「元気よく、ポジティブに!!」とかも、余計疲れるから、ただただ無になって、一歩一歩に集中する。
人間、暇になると雑念、妄念が出るものだから、患者さんの少ない開業間もない時期は、特にこの考え方は大切です。
暇な時の過ごし方が勝負の分かれ目
開業当初、患者さんが来ない暇な日が続いたりして、「どうしよう…、このままでやっていけるのだろうか…?」なんて考えに心を支配され、歩みを止めてはいけません。
その暇な時こそチャンスだと私は考えていました。
「これはきっと神様(仏様?)が、これからたくさんの患者さんが来た時に対応できるよう準備しなさいと、勉強するための時間を作ってくれたんだ」と捉え、暇な日は必ず何かの勉強をしていました。
内心の不安を打ち消すように「時間が出来た、ありがたい、ありがたい」と自分に言い聞かせ、暇な時間をネガティブに捉えないようにしていたんです。
で、実際何かの勉強(例えば四十肩とか)をしだすと時間が足りないくらいになるのです。
新しいアイデアが湧くし、患者さん用に資料作りをしなきゃならなくなったりして。
そうやって忙しくしていると変な不安感は次第に消え、心が落ち着いてくるんです。
すると不思議な事が起きるんです。
勉強しているテーマ(四十肩)の患者さんが新患さんで続いて来院するようになったりします。
まるで神様が上から見ていて「ふむふむ、その位の知識と実力が備わったのならば、準備はOKそうだね。そろそろ困っている人をそちらに送ろう」と人の流れを作ってくれるような感じ。
実力がない時に患者さんが来ても、患者さんはもちろん自分自身も苦しいわけですよね。
だからきっと神様が誰も不幸にしたくないから、人の流れにストップをかけて、実力をつける時間を作ってくれている。
私は別に変な宗教をやっているわけじゃない一般的な普通の人なんですけど、
そんな風に考え、努力していましたし、この考えはただの妄想じゃなく、ホントにそうなんじゃないかなぁと開業して感じることがよくあるんですよ。
順風満帆に進まないのが開業、それが当たり前。
だけど、逆境の時、急がず、騒がず、慌てないで、今日できるベスト尽くす。
その積み重ねが、実力となり、患者さんにプラスが出せるようになると、人の流れが自ずと出来るもの。
『治療院集客の画期的方法!!』なんて都合の良いもの、ないんですから、そんなのに飛びつかず、実力をつける。
苦しい時、それにじっと耐え、努力し続けられるか?
息切れして安易な策に溺れるか?
どちらを選ぶのかを、自分の『使命』に問うてみて下さい。