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疾患名に負けたくない
2019.06.19
この絵、うちに来てる小学5年生の男の子がプレゼントしてくれたんです。
2年前に脳出血を発症し、右手に重度の麻痺があるのですが、健康な左手一本で描いてくれたんです。
ドラゴンボールが大好きな、頑張り屋さん。
恥ずかしそうに「先生にあげる」ってくれました。
脳出血の原因は不明です。
大病院でのリハビリを経て、今、いとひや整骨院で2週間に1回の右手集中リハビリを頑張っています。
『疾患名に負けない、引っ張られない』
私はいつもそう心がけています。
脳出血・脳梗塞だからとか、パーキンソン病だからとか、そういう変えられない要素に目を向けてしまうと、治療への工夫・発想が止まってしまう。
発症から2年経っているんだから…ってな感じで考えてしまうと、
誰かが研究した結果から、限界を設け、それを言い訳に疾患に立ち向う気概を失う。
目の前の患者さん、本来の姿が見えなくなってしまう気がするんです。
で、勝手にリハゴールに制限をかけてしまう…。
急性期は診断名もリスク管理しなきゃだから、必要な時もあるけど、慢性期には、あまり意味ないと思うんだよな。
むしろ、邪魔になることの方が多い気が…。
それより
『目の前の患者さんの変えられる要素を探しだし、そこを丁寧に変えていく』
このスタンス。中枢だけでなく、整形疾患にも有効です。
この子の右手は統計学的には、難しいだろうけど、本人の頑張りの甲斐あって、少しづつ動かせるようになってきましたよ。
最初から、2年経ってるからって常識にとらわれてたら、動くようにはならなかったはず。
どこまで行けるかなんて、やってみなきゃ分からないけど、最初から診断名に負けたくないんです。
「今やれることをしっかりやっていこう」を合言葉に、地道なリハビリを続けていきます。
いつか右手でも上手に描けるように…
この子の未来のために、考えられるあらゆることをなりふり構わずやっていこう。
『人間、やってやれないことはない』私はそう信じています。
でも安易に楽観的な事を言って、本人をぬか喜びさせたくはない…。
そうかと言って、悲壮感漂う日常を過ごさせたくはない。
未来を悲観させず、子供のころにしか感じられない事を
毎日、笑って、感じて、たくさん遊んで欲しい。
リハビリで最大限、可能性を引き出し、「もしかしたら、もっといけるんじゃないか?」って希望を感じさせ続けたい。
そのために「何かないか?何かないか?」って諦めず、臨床であがく。
諦めないでいると、フッと「この手があったか」っていう会心の一手が降りてくる時がある。
疾患名に負けてちゃ、そんな一手、絶対に降りてこない。
この考え方、賛否あるんだよなぁ…。
膝痛・腰痛・肩こり・関節痛でお悩みの方は、
千葉市おゆみ野のいとひや整骨院にご相談ください。
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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8:00~12:00 | ● | ● | × | × | ● | ● | ● |
13:00~17:30 | ● | ● | × | × | ● | ● | ● |
休診日:水曜日・木曜日
ご予約はWEB予約にて受け付けています。当院に関するお問い合わせはメールフォームをご利用ください。
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