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関節手術不要論⑫
当時、一番辛かったのが朝の起床時。痛みで目が覚め、何とか起き上がるのですが、腰がしっかり伸びない。
最後まで反れないんです。
それでも立ち上がって無理くり伸ばそうと、腰に手を当てエイッエイッと体を反らせようとするのですが、どうしても腰がくの字に曲がってしまう、なんとも情けないへっぴり腰状態…。
それでも出勤しなきゃならないので、伸びない腰にきつくコルセットを巻いて無理矢理姿勢を作り、意を決して出勤していました。
職場までの道のり、10分も歩くともう腰の痛みに耐え切れなくなる。
連続で歩けないものだから、歩いては休み、歩いては休み…。途中、ベンチやガードレールが目につけば、そこに腰をかけ、落ち着いたらまた歩き出す。
そんな痛みに耐えながら、へっぴり腰の姿勢でトボトボ歩く私の横を出勤中のサラリーマンが次々、足早に追い越していくんです。
時にウォーキング中のお爺さんに追い越され、追い抜きざまに「大丈夫ですか?頑張って!」なんて声をかけられたり…。
「うぅ…、何と情けない。高齢者の方がよっぽど元気じゃないか。どうして今回の腰痛はこんなにずっと治らないんだろう…」とそりゃあもう不安になりましたよ。
だって今までは2,3週間で治っていたのに、半年経っても一向に治らないわけですから。
「はぁー、今日もまたこの痛みに耐えながら一日中仕事しなきゃならないのかぁ…。」と暗澹たる思いを抱えながら、やっとの思いで職場に到着するわけです。
で、病院に着くと待合室には朝から痛みを抱えた患者さんがわんさかリハビリ治療を待っている。
腰痛患者さんだって、もちろんたくさんいましたよ。
でも、当時の私は、歩くことすらままならない…、本当は自分の方が治療して欲しいくらいだったんだから、他人様の治療など到底できる状態じゃなかったわけです。
それでも出勤した以上は、嫌でも患者さんの治療業務に当たらなきゃならない。
だからどんなに痛くても患者さんの前では痛くないフリをして平静を装い、腰痛であることを患者さんに気づかれないように仕事を続けていたんです。
でもこれじゃあ患者さんを騙していることと同じ…。
毎日、もう何とも後ろめたい、苦々しい気持ちを抱えながら働いていました。
で、やっとこさっとこ仕事が終わると、腰の疲労は限界を越えていて、帰りは杖をつきながら帰宅する。
そんな生活を一年間くらい続けていると、私は肉体的にも精神的にもすっかり参ってしまい、腰痛はいよいよ我慢の限界にまで達してしまったんです。
「もう無理だ…、痛くて仕事どころじゃない。そもそも自分の腰痛すら治せない理学療法士が、患者さんの腰痛治療をやってるなんて、こんな不誠実なことが許されて良いわけないよ。だって患者さんを騙してるのと同じじゃないか⁉。こんな状態の自分が医療従事者を名乗り、患者さんの前に立つ資格など微塵もないんだから、もう仕事は辞めよう…」と腰痛発症からすでに1年が経過したところで、退職を決意。
「仕事を続けながらなんて中途半端なやり方じゃ駄目だ。全ての時間を腰痛改善のために使い、絶対にこの腰痛を克服しよう‼。そのためだったら何だってやってやるぞ‼」と強い決意を胸に、務めていた総合病院を辞め、自身の腰痛治療だけに専念することにしたんです。
さぁ、ここからがまさに理学療法士としての再起とプライドをかけた、腰痛との本当の戦いの始まりで、朝から晩までの全ての時間を腰痛改善のために使いました。
関節手術不要論⑬へ続く
【次回更新予定は9/30】
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