■「頸椎の7番が潰れ、それが原因で腕に痛みが出ている」といわれた40代男性テニスプレーヤー。
この方は40代男性でテニスを趣味で週3日くらいされている方です。
ある時から上を向くと首の付け根に痛みが出るのと同時に、右腕全体に重苦しい痺れが出るように…。
サーブを打とうと上を向く度に痛むものだから心配になって整形外科で調べたところ「頸椎の7番が潰れ骨が神経を圧迫しています。治すには手術して骨を削るしかありません。」と言われ、本人も画像を見て手術するしかないのかと思いつつ、それ以外の方法で何とかならないのかと、当院を受診。
この方も治療開始して1ヶ月後には首の痛み・腕の痺れは消え、今もテニスを続けています。
後日談で、この男性、つい最近、手の小指を突き指してしまい、同じ整形外科を検査目的で受診したそうです。
その際、「以前の首も気になりますから、小指だけじゃなく、首のレントゲンも撮りましょう」と言われ、調べたところ、やはり7番が潰れていると。
画像を診た医者から「骨が神経を圧迫したままだし、首、痛くないわけないですよ。内視鏡の手術はどうですか?」と言われたそうです。
今、3例だけ挙げましたが、これらはほんの一部で、私の臨床では、ほとんどのケースが同じような結果を辿ります。
すなわち一見どう考えても痛みの原因が骨や軟骨といった関節内の組織破損によるものだと思われるケースが、徒手療法により大幅に改善するのです。
無論、これらの治療結果は『痛み=骨』という通説と反するものですが、事実として数多くのケースが、手術などせずとも、このような良い結果となるのです。