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『肩が固まってバンザイできない…』四十肩治療の重要ポイント【凍結期編】
2018.12.04
こんにちは。いとひや整骨院(千葉県、千葉市鎌取、おゆみ野)院長の糸日谷です。
今回は固まってしまった四十肩治療のポイントについてのお話です。
四十肩は人口の2~5%が罹患し、女性にやや多く、年齢は40~60歳が大部分を占めます(40歳末満あるいは70歳以上は著しく少ない)。
また、左右の発生率についても違いがなく、利き腕だから発症しやすいということもありません。
同時もしくは時を違えて、左右同時に四十肩になる人もいますが、一度なった側が再度四十肩になることはまずありません。
子供の頃にやった『麻疹(はしか)』なんかと一緒で、1回罹れば終わりです。
また糖尿病のある方は、健康な人に比べ著しく四十肩になりやすいです。
職業が影響するか否かに関する検討結果はまちまちで、肉体労働者に多いとする報告と坐業者に多いとするまったく反対の報告があります。
何も治療せず放置してしまうと肩が固まったまま戻らなくなってしまう恐れのある四十肩。
凍結期のリハビリ治療が後遺症を残さないために重要なんです。
目次
凍結期::4~12ヵ月間続く
四十肩を発症して最初にくるのが炎症期。別名【疼痛期】と言って、患者様の主訴はつらい肩の痛みです。
特に夜間痛(夜、痛みで眠れない)に苦しみますが、これが治まると、今度は肩が固まる凍結期が始ります。
凍結期の特徴
肩が固まってバンザイができない。
手が後ろに回らず、下着を脱ぐのが辛い…。
痛みで動かせないというよりは、固まって動かせないというのが特徴で、炎症期との一番の違いは『安静時痛(夜間痛)がない』ことです。
この時期からリハビリ、徒手療法を開始することがとても大切で、痛みに注意しながら肩の運動を始めて可動域の拡大を図っていきます。
もし凍結期に肩を動かさないと、中には固まったまま治ってしまい可動域制限を残すケース(全体の10%程度)もあるのです。
ただしやたらめったら動かせば良いわけではなく、きちんと解剖学的な知識のある専門家の指導のもと、正しい自主トレを行い、安全でスムーズな可動域拡大を図っていきましょう。
もし炎症後期と凍結期の見極めを誤り、まだ炎症後期なのに運動や徒手療法を開始してしまうと症状の悪化を招き、治療が上手くいきませんので注意が必要です。
『夜間痛は無いけど、バンザイすると痛い』これは凍結期?それとも炎症期?
『凍結期の見極め』は治療上、とても重要です。
『夜間痛(安静時痛)は無いけど、バンザイすると痛い』状態は炎症後期で、別名【不完全な凍結期】と言います。
この時期に肩の可動域を上げていく徒手治療や自主トレは、基本控えるべきです。
【不完全な凍結期】に無理に可動域を上げようとすると症状を悪化させ、腱板断裂などの病態に移行させてしまう恐れがあります。
「治療後に痛くなった」などのクレームが出るのは、大抵がこの不完全な凍結期に治療者が焦って可動域を上げようとした結果です。
とは言うものの、臨床では不完全な凍結期であっても角度を上げることが求められますよね?
経験の浅い新人さんは、炎症後期はまだROMexを控え、安全策に徹するべきですが、中堅以降の治療者は現場でそうも言っていられないはずです。
炎症後期は完全他動でのROMではなく、自動運動を利用したROMexが安全で効果的です。的確な治療を行えると、可動域がその場で改善し、日常的な痛みがグンと減るんです。
まとめ
四十肩治療のポイントは病期を正しく見極め、動かしてはいけない時期には動かさず、動かすべき時期にしっかり動かすこと。
一旦は必ず固まるのが四十肩であることを忘れず、肩を冷やさない事を心がけましょう。
特に『凍結期の見極め』を正しく行えることが治療上重要となります。
■治療家向けセミナー開催のお知らせ
拘縮により可動域制限が出現する凍結期治療でこんな悩みや疑問を抱えた事はありませんか?
今回はこのような悩みや疑問を解消すべく、プロの治療家に向けた10名限定の1Dayセミナーを開催します。
参加資格はPT・OT・柔整師・AT・フリーランスなどの肩関節治療に携わる方全般です。
四十肩治療の要点は正しい病態把握と病期に合った治療を丁寧に行うことです。決して「これをやっていれば全てが治る」なんてものではありません。
病態に応じ治療指針を変え、病期に合った治療テクニックを使い分けることが治療を成功させる重要なカギとなります。
『四十肩』病期別セミナーは全3部作(急性期編・凍結前期編・凍結後期編)です。
2018年12月2日に開催した第一部:急性期編では除痛(夜間痛治療アプローチ)をテーマにお伝えしました。
今回の第二部:凍結前期編では肩関節拘縮で最初に難儀する『肩関節外旋・挙上ROM制限の正常化』をテーマにお伝えします。
高度に拘縮した肩の可動域を改善するためには、運動・解剖学に則ったアプローチ法が欠かせません。
闇雲なROMエクササイズは結果が出ないだけでなく、病態悪化を招く恐れもあります。
凍結期治療で重要な事は、毎回の治療で確実に可動域を改善していき、制限を残さず治癒させることです。
今回は、臨床で練り上げられた『高度な拘縮にも確実に結果の出る治療テクニック』をお伝えしていきます。
なお、第一部に参加できなかった方でも第二部からの参加が可能です。除痛治療アプローチについてもセミナー内で復習していきます。
※2019年4月に開催予定の凍結後期編では最後までなかなか改善しづらい肩関節伸展・内旋ROMの正常化に焦点を当てお伝えします。
■外来疼痛研究会主催のセミナー 5つのポイント
Point①:
実技の時間が多く、その日のうちにテクニックを習得できる。Point②:
患者様への問診・説明や検査・鑑別診断法など『初診患者様を想定した実際の流れ』が学べる(2人1組になって練習します)。Point③:
講師が直接、実技指導。手から手へ丁寧に技術をお伝えします。
Point④:
受講後1ヵ月間【フォローアップWEB復習セミナー】を開催。テクニックの完全習得を目指します。
Point⑤:
テクニックを実際の臨床で使ってみて湧いた質問・臨床報告等をFacebookページ『セミナー受講者専用ページ』にて随時お答えし、受講生の臨床をしっかりサポート。
このセミナーに参加すれば、四十肩凍結期にみられる高度拘縮肩に対し、劇的なROM改善・正常化が図れるようになります。
整形外科では積極的な治療が施されない“四十肩”に対し、『結果の出る専門性の高い治療』ができることは治療家としても、院の運営上も大きな武器となるはずです。
外来疼痛治療、筋膜・筋硬結治療に興味のある方や『完全自費診療での独立開業』に興味のある方は、是非この機会にご参加ください。
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膝痛・腰痛・肩こり・関節痛でお悩みの方は、
千葉市おゆみ野のいとひや整骨院にご相談ください。
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